イタリアの駄菓子(その2)

(2004.10)

2 グェッフス

これもイタリアサルデーニャ州のお菓子。

キャンディ包みをされた、丸いお菓子。その包み紙が独特で、カラフルな紙で端がヒラヒラになるように波型に細く切ってある。(7個入380円)

メーカー:ヅィア ベルタ (サルデーニャ州)

カラフルでヒラヒラな感じが、なんだか地球の裏側の国の華やかなカーニバルを思わせる。


ヒラヒラのピラピラだ

原材料は、アーモンド、砂糖、レモン、水

食べてみて、あれっ?と思った。アーモンドがカリッとするのかと思ったら、なんだか饅頭っぽい歯ざわりなのだ。……で、原材料をよくよくみると、小麦粉とかそういう穀物の材料の記載がない。

このお菓子、アーモンドの粉をベースにしたお菓子なのだ。

原材料から想像すると、アーモンドを挽いて粉にして、それを水とレモン果汁で固めてダンゴにして、外側を砂糖でコーティングしたものと思われる。
多少パサパサした感じはあるが、許容範囲というか、それがほのかなレモン風味を引き立てているようにも思える。

アーモンドというと、そのまま炒ってチョコレートに入れるとか、薄切りにして風味付けに使うとかするものだと思っていたが…

マジパンとも違う、ざっくりした感じがいいね。


3 シュガーボンボンカラー

最後にジェノバの砂糖菓子。
ボンボンっていうだけあって、砂糖の外殻の中に甘い液体が入っているという構造のお菓子だ。

メーカー:Pietro Romanengo (リグーリア州ジェノバ)

売り場でイタリア人男性がこの砂糖菓子のケースを、つまめ、つまめと差し出して来るので1粒赤い粒をつまむ。


袋も包み紙もなんとなくいい香りがする

するとそれは、ローズフレーバーだという。確かに口の中に広がる甘い蜜とともに薔薇の香りも広がる。いつぞや食べたJelly Bellyのように一色一色違う味が楽しめるらしい。

あっらぁー、駄菓子風なのになんだかすごく上品な感じのするお菓子だなぁ…と思い、ちょっと迷ったが買う事にした。

「コレひとつ下さい」

「1,260円です」

( ̄□ ̄)
「………」
(心の中で「え゛〜っ、嘘だろ〜」)

高くても4〜5百円くらいだろと思っていたのだが…よく値段を見ればよかった…45g 1260円。

渡されたものは、なんか高級そうな袋に入っていて、中はもう一枚の紙で厳重に包装されていた。んん、なんか高級感ある…。

食べてみる。

赤(というよりピンク)はローズ、オレンジはオレンジというふううにそれぞれ違った極めて上品な味と香り。……おそらく緑も黄色も何か別の花の香りがついているのだろうけれど、私にゃよくわからなかったッス。

なんかもったいなくてガバガバ食べられないっすね(笑)。