堅パン

(2004.12)

今回食べてみるのはコレ。

くろがね堅パン

(かたぱんと読む)
10枚入り、290円で購入。

製造者は・・・

株式会社スピナ
北九州市八幡東区平野2丁目11-1

http://www.spina.co.jp/index.htm
http://www.spina.co.jp/c1/c1-23-01.htm

なんせ、名称が「くろがね堅パン」である。「くろがね」というのは、ご存知の通り「鉄」のこと。

そして、キャッチが「健康はアゴから」だ。これは堅そうだ。


うんちくを読んでみよう。

大正末期に官営八幡製鐵所が従業員
のための健康食品として独特の原料
と製法により開発したものです。
自然の風味とふるさとの安らぎが感
じられる堅パンをご賞味ください。

・お子様のアゴの発育、歯ガタメに
・災害に備えての非常食、保存食に
・登山、ハイキング等行楽のお供に
・自然素材を使用しているため商
 品に割れが発生することがあり
 ますが品質に影響ありません。

鉄の堅さにこだわる製鐵所職員のために開発されたパンなのだ。そりゃ堅いはずだ(?)

しかし…ふるさとの安らぎが感じられるというのはどういう意味なんだろう?

裏側にはこんな注意書きが。

たいへん堅い商品ですので、歯の弱い方
はご注意下さい。

なお、コーヒー、紅茶、牛乳等に浸すと、
やわらかく召し上がることができます。

一行目は、よくある訴えられたら困るから一応書いておこうみたいなスタンスの注意書きではなくて、おそらくマジでヤバいから書いてあるんだろう。

二行目は、リタイヤする場合はコレで、ってことだろうな。


開封してみた。

見た目は普通のクッキー。でも香りが微妙に違う。何の香りだろう。南部せんべいのような香りかな?

皿に置くと、カツーンと音がする。堅パンと皿のぶつかる音が、明らかに、パンでもクッキーでもない音なのだ!

堅そう!

手で割れるかな?どうかな?


ふんむー

むぎゅー

↑(注)左右画像ともに、かなり力を入れています↑

割れて、飛び散るとイヤなので、おそるおそる力を入れていたのだが、全然全くびくともしない。

最終的には、全力で力を入れたが割れなかった。結局かじりついて割った。

(後で気が付いたのだが、割り方にコツがあって、けっこう簡単に割れる。じんわり力を入れたのでは割れない。狭い範囲に瞬時に力を入れると割れる。)

食べてみて、一言。

ちょっと歯ヤバイかも

堅いわ〜これ。もう、ガリガリなのだ。

口の中でしゃぶって、水分を含ませ柔らかくなってから食べる、そんな感じだ。


切断面

この画像では、大変わかりにくいのだが、切断面がアメを割ったような感じで、金太郎飴の切断面のような光沢があるのだ。

原材料を見ると、「小麦粉・砂糖・加糖れん乳・膨張剤」となっている。特徴的なのはやはり加糖れん乳だ。

加糖れん乳と言って思い出すのは、やはりミルキーだ。ミルキーは基本的には柔らかいソフトキャンデーなんだけど、たまにガチガチに堅くなっていることがある。それを応用しているのかなーと思う。


さて、この堅パン、堅いので食べるのに時間がかかり、かなり長持ちするのでお買い得だ(笑)。

歯だけは丈夫を自負する貴方。試してみてはいかがだろうか。