よこはまスローフードフェア

(2005.4)

よこはまスローフードフェアというイベントに行ってみた。(2005.4.29)

よこはまスローフードフェア2005
2005年4月29日(金・祝)

場所はパシフィコ横浜。

横浜スローフード協会
http://www.y-slow.com/

“スローフード”とは、いわゆる“ファーストフード”に対する言葉。ファーストフードの「いつでもどこでも同じ」に対し世界中、土地どちの多様な味を大切にしようというもの。

パシフィコ横浜

スローフードの3つの理念(貰ったパンフより抜粋)

・消えゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、酒を守る。
・質のよい素材を提供する小生産者を守る。
・子ども達を含め、消費者に味の教育(食育)をすすめる。

このフェアの目的は、おそらくこの理念への第一歩となるスローフードという考え方自体を広報することだろう。




入場料金1000円を払ってチケットをもらい、そのチケットを持って会場入り口へ。

入り口では、皿と箸がもらえるぞ。

会場の様子。

この写真ではわかりにくいが、会場には出展者のブースが並んでいて、各ブースで「試食」の配布があるのだ。それを貰うためにどのブースにも長蛇の列が出来ている。

どの列がどこに並んでいるのか、どのように並んでいるのか全然わからない。
とにかく適当に並んでみよう。


それでは、試食の様子をちょっとだけ、写真を中心にダイジェストでどうぞ。

ちなみに試食は全部周れていません。これだけ食べたらおなかいっぱいで、一部食べるのを諦めてます。並び方が悪くて、たまたま貰えなかった試食もあります。

また、日本酒の試飲やカクテルの実演販売もあったけれど、今回はアルコールを避けました。この後帰るだけなら飲んだんだけどね。

だから、これで全てではないことに注意してください。

おぉ〜、鯨肉があるぞ。

日本捕鯨協会さんの鯨肉の竜田揚げの試食。
後で大和煮の缶詰買った。

この写真ではさっぱりわからないと思うが、これは創健社さんの「丹沢サイダー」の試飲。

丹沢サイダーというのはこれね。
後で1本買って飲んだ。この写真はその時撮影。

有山久子さんの白味噌と赤味噌の食べ比べ。
どちらもまろやか。味噌だけで舐めて味わっても美味しいんじゃないかな。

「相模の夢工房ふっくら」さんの酒まんじゅうの試食。
美味しかったので、うっかり一口で食べてしまったことを激しく後悔。

栗原モトさんと鈴木シマさんの綾瀬の地粉を使った手打ちうどん。
麺が美味いのは当然として、ツユもこだわって造ってるようで、すごく美味い。

すぎなみTOKYOさんのすぎなみ定食(おかゆ・ひしお味噌・ブロッコリースプラウト・削り節)とふ菓子の試食。
お粥と味噌が気に入った!

北海道スローフードフレンズ帯広さんのイモ団子。
これね、実は私にとって「おふくろの味」なんすよ。(;´д⊂) スローフードってそういうことなんだなぁ。

横浜スローフード協会さん(主催者だね)の地魚。右はシラス、左は”なめろう”をホイル焼にしたもの。これも美味かった。ホイル焼の作り方を聞いたので、自分で作ってみようかなとちょっと思ってる。

スローフード岩手さんの山葡萄のジュース。
酸味が強いって言っていたが、けっこう美味しかった。ちなみにこれを先ほどの丹沢サイダーの試飲分で割って飲んでいる人もいた。

神奈川県農協茶業センターさんの水出し新茶。
旨味がよく出てる上にタンニンもほどよくいい味。

川崎大師山門前住吉さんの葛餅。
美味しかったので黒蜜も少し飲もうとしたら、きなこが喉に貼り付いてむせた(笑)

麺房亭さん・春雷亭さんの生パスタ、タヤリンの試食。
細くて少し平べったいパスタ。ツナギは鶏有精卵だけらしい。金糸卵をちょっと思い出した。
同時にハムももらう。これも美味い。

神奈川農産工業さん、永井鰹節店さん、TOKYO蕎麦塾さんの合作のそば。
コシがあって美味い。

横浜調理師専門学校さんのポークカレー。
神奈川県産豚肉・野菜を使用とのこと。

カレーの次はサラダだよな。これは苅部家さんの野菜。
レタス・キャベツ・ダイコン。

小林屋豆腐店さんのざる豆腐。
味が濃くてなめらか。

同じく、チーズ豆腐。
チーズの味がちょうどよく、けっこうお気に入り!

パンノオトさんのパン各種とお惣菜。
パンはもっちりふかふか。このお店では、パンは和食のおかずにもよく合うから試じてみてくださいと言っているのだが、私の実家は以前から普通にそうしてますが、何か?

最後に横浜水道局さんの水「はまっ子どうし」の試飲。
横浜市の水道水源は道志の沢の水。それを直接取水しボトルウオーターとして販売。はーさっぱり。横浜市って恵まれてるな。


←アンケートに回答するとお米がもらえる。

神奈川県産の「キヌヒカリ」というお米。
枡を使ってすりきり2合を自分で袋に入れる。

協会の方に、枡なんて使うことないでしょう?って言われた。確かに日頃、枡自体を見かけない。そういえば米だって「合」ではなく、「kg」で売ってるし。そして一合量るにしてもプラスチックの容器だったり。
枡や尺貫法自体が消える危機にある食文化なのかもしれないなと思う。


あまり、スローフードって意識した事無かったけれど、今回食べてみて思ったのは、「昔への回帰」と「自然への回帰」がキーワードなんじゃないかなということ。

安全な水と食糧を確保すること、伝統的な食文化を守ることってそういうことなんじゃないかなぁ。
ファーストフードが危険だってことではないけどね。

もうひとつ、イベントの運営について思ったのは、皿と箸は使い捨てではなくて、マイカップ、マイ箸持参にしてはどうだろうということ。そうするのには衛生の問題などクリアすべき事も多いけれど…。