チョコレートのお酒

(2009.2)

ブログにも書いたが、先々週の週末、新宿伊勢丹のサロン・デュ・ショコラを覗きに行っていた。

店員さんはほぼ全員が女性で、どの店員さんもひとつひとつ本当に熱心に商品の説明をしてくれる。ホント、俺に惚れたんじゃねーかと思えるくらい。

今から思えば、女性のお客さんが多い中で、男一人でチョコレートの祭りに行った訳だから、よっぽどチョコレートが好きなんだろ、と思われていたのかもしれない。

惚れられていたのは財布の中身だったのかー!

てか。

さて、そこで数々のチョコレートが並ぶなか、チョコレートのリキュールなるものが売られていた。ちょっと試飲してみて・・・これがスゴイ。

当初は、見るだけで買うつもりは全くなかったんだけど、こればっかりはかなりスゴかったので、大枚はたいて買ってきてしまいましたよ。

今回はコレを飲む。

  • MARIENHOF Chocolate
  • MARIENHOF Chocolate Pfefferminze


MARIENHOF Chocolate
(ブラック・チョコレート)

MARIENHOF(マリエンホーフ)社というのは、ドイツのプファルツ州フェニゲン村にあるワイナリー。

うむ、このキュービックなフォルムの瓶を見ると、いかにもジャーマニーな感じがするね。見ようによってはインク瓶みたいだけど。

売り子の女性は、この1瓶のリキュールを造るために何キロのカカオを使用しているとか、色々説明してくれたが、忘れたので、そこんとこの説明は省略する。済まぬ。

←アルコール度数は18度。

栓を抜くと、ほのかなチョコレートの香りが立ち上がる。

もったいないので、ほんの少しだけ注ぐ。深い飴色の液体だ。

ちょっと飲もうとコップを口に近づけると、チョコレートの香りがコップの中に充満していることがわかる。

リキュールのアルコールの舌に来るピリピリとした感触と、チョコレートの甘い味と香り。

すげぇ。

そう、これは高級なチョコレートケーキの、ブランデーをたっぷり染み込ませたスポンジ部分みたいな幸せな味。

ちょっと強めなアルコールが舌を鋭敏にするし、また体温に触れたアルコールが、蒸発するとともにチョコレートの香りが立ち上がるので、より強くチョコレートの味と香りを感じられるようだ。


MARIENHOF Chocolate Pfefferminze
(ペパーミント・チョコレート)

ごめんねー。ラベルが違うだけで、見た目は完全に同じだね。

pfefferminzeというのはドイツ語でペパーミントのこと。

さっきのは、ブラックチョコレート・・・言い換えればプレーンだったが、これはペパーミント味。つまり、ミントチョコ味な訳だ。

ミントチョコは、はっきり好き嫌いが分かれる味だと思うが、私は好き。

栓を抜いて、初めに感じるのはミントの香り。

さっきのブラックチョコレートで、チョコの香りに慣れてしまったからかもしれない。

でもコップに少し注いで、コップの口に鼻を突っ込んでみると、はっきりミントチョコだってわかる。

アルコールのピリピリした感じと、ペパーミントの清涼感が感覚的にちょっと被ってしまうのだが、口の中で、転がしてすと、完全に液体ミントチョコ。

しばらく口の中で留め、唾液で薄めて飲むと、ううむ、なかなかいいねぇ。

甘いので、とても飲みやすいぞ。アルコール度数が18度もあるのに。

ある意味、怖ろしい。


お菓子を作るときの、味付けや香り付けにも良いかもしれないとちょっと思ったが、すぐに

そんなもったいないことできない

って、思い直した。

なぜなら1瓶100mlで、3,150円もするから。

こうやって、香りを嗅ぎながら少しずつ舐めるのがいいみたいだ。

インターネットって香りが伝わらないんだよね。残念だね。


ミントチョコの香りがすると思ってください。