丸福珈琲店のアイスコーヒー

(2001.9)

某スーパーで丸福珈琲店アイスコーヒーと書かれた瓶を見つけた。高さ13〜14cmくらい、内容量125mlの小さい瓶で、レトロな絵もなかなか良い洒落た小瓶だ。専用の珈琲フレッシュ(ミルク)もついている。

中に入っているのは当然アイスコーヒーということになるのだが、なんと370円の値札がついている。すぐ近くには200mlの缶コーヒーが98円で売っているのにだ。

これは、きっとよっぽどすごいコーヒーなのだろうと妙な確信を得て購入する事にした。

買って帰ってきていろいろ調べてみると、丸福珈琲店というのは、大阪では超有名な珈琲店で、昭和9年から独自の味を守り通し愛され続けて来た店なのだそうだ。

最初、どこかの珈琲メーカーで、こういうブランドで販売しているのかと思っていたのだが、それは誤りだった。このアイスコーヒーはその店で製造販売されているのである。

製造者/株式会社丸福商店
大阪市中央区千日前

上の写真では、おねえさんの絵がぶれてしまったので別途イメージスキャナで絵を読み込んでみた。この絵だれかモデルがいるのかな?

まぁそれはそれとして、飲んでみよう。
瓶の後側には「おいしい召し上がり方」が書いてある。
たっぷりの氷入りグラスにそのまま注いでフレッシュを加えてお召し上がりください。
同量の牛乳で割ってもおいしいカフェオレが出来ます。

書いてあるとおり、たっぷり氷を入れたグラスを用意して、そのまま注いでみた。(上写真) ちょっと氷が多すぎたかな?
付属の専用の珈琲フレッシュの正体はスジャータである。そいつを2個ぶち込む。
砂糖は最初から入っているようだ。

グラスに珈琲が全部入らなかったので、相対的にフレッシュの量が多すぎた事になってしまったが、なかなかいい味である。氷とフレッシュを入れることを最初から計算して相当濃く珈琲を入れてあるのだろう。ちょうどいい味だ。

おお、これが昭和九年の味なのか。

酸味のある苦味なのだが、後に残らない爽快な味わいである。渋みはない。
言うまでもないことだが、そこらに売っている缶コーヒーとは全くの別物の味である。

最初から砂糖が入っていることやフレッシュ(ミルク)を入れること、それから値段が370円もするがそれほどの価値があるものなのかなどいろいろ賛否両論あろう。しかし一度これをまず飲んでみてから判断することをお勧めしたい。

丸福珈琲店はレトロな趣のあるショップなのだそうである。一度立ち寄ってみたいものだ。