橙色の恋、紫色の夢

(2004.1)

私事で恐縮なんだけど、最近各都道府県で出展しているアンテナショップってやつにハマっていて、都心に行くたびに何となく足が向いてしまうのだ。

左写真は、日比谷にある「かごしま遊楽館」。名前のとおり、鹿児島県のアンテナショップ。

さつまいもの館
http://www.satsumaimonoyakata.com/

今回、ここで鹿児島の物産をいくつか買ってみた。


さて、今回飲んでみるもの。

さつまいもドリンク

橙色の恋 と 紫色の夢

1缶190g 130円で購入。

製造者:有限会社 南日本フーズ
鹿児島県揖宿郡頴娃町牧之内
販売者:さつまいも産業振興協同組合(さつまいもの館)

缶のデザインは、鹿児島県頴娃町特産という文字と芋のつるで商品名を取り囲み、その下には大きなサツマイモの絵をアレンジしてあるというもの。一目で何のドリンクかがわかる。

←橙色の恋は、ジェイレッドを使用しているよう。

では、橙色の恋(オレンジ色の恋)から飲んでみよう。

缶を開けると、まずサツマイモの香り。

ん〜端的に言って、見えている色のせいかもしれないが、なんか芋の粉をオレンジジュースに溶かし込んだみたいな感じ…。

まず、サツマイモが粉っぽい。
その一方でオレンジのようなフルーティな感じがする。でもそれは決してサツマイモの手柄ではなく、砂糖とくえん酸で演出したものだろう。

次に、紫色の夢(むらさきいろのゆめ)

香りはまてしてもさつまいもの香り。これも端的に言って、芋の粉をグレープジュースに溶かし込んだみたいな感じ(笑)。

同じようにサツマイモが粉っぽく、その一方で合成的なグレープジュースのような味が・・・。

ああ、そうかっ!

そういうことなんだ。クエン酸を使って、橙色の恋はオレンジジュース風に、紫色の夢はグレープジュース風に意図的にアレンジしてあるんだ。

ああー、慣れてきたのかだんだんおいしくなってきた(笑)

「橙色の恋」は、みかんに恋をしたサツマイモの化身。
「紫色の夢」は、ぶどうになりたいサツマイモの化身。
でもサツマイモはどう転がってもサツマイモなんだ。

ん〜そう考えるとメルヘンだね。

だから正直に言うけど、妙な味付けをせずに、もっと自信をもってサツマイモだけでドリンクにしてもよかったんじゃないかなぁ。飲むジャガイモのように。

だって、サツマイモはみかんやぶどうにはなれないんだし、サツマイモはサツマイモであるからこそ美味しいんだから。