かまぼこのお祭り・後編(その3)

(2005.3)

お待たせしました。明らかに蒲鉾に見えないパッケージのやつだ。

5.トミカ MAZDA RX-7 PATROL CAR

じゃなくて、かまぼこトミカだ。

販売者:(株)村田屋権右衛門商店
神奈川県小田原市早川2-16-1

最初見た時、即売コーナーの台の上にこの箱が積んであって、てっきり子ども向けにミニカーを売ってるのかと思っていた。

でも良く見ると、かまぼこトミカって…
((株)トミーから商標だけ借りているみたい。)。

箱をあけると、このようなものが… →

なんだこれは!

横から見ると、ああ、なるほどパトカーだ。(笑)

横一本の赤い帯は、パトカーの赤ランプだったのだね。

味は、少々甘め。少し柔らかめの食感。

着色料は、ほうれん草、カカオ、イカスミなどの自然素材を使っているとのこと。

面白いかまぼこだとは思うし、子どもさんを喜ばせようとしてこういうことしてるんだろうけど……

子どもさんからすると、ミニカーだと思って箱を開けると、出てきたのが蒲鉾だったら、かなり落胆するんじゃないかな。

さて、どこで切っても同じという金太郎飴方式のかまぼこでは、やはり2次元的思考から脱出できないように思うので、ちょっと厚めに切って、サイドの窓部分をナナメに切るなどして、車らしく3次元にしてみた。

おお、いい仕上がりだ。

誰が見ても、RX-7パトカーだな。(ウソ)



本日のオードブル

小田原のかまぼこ、いかがだったろうか。

伝統的な白い蒲鉾もいいが、それに加えて、各メーカーともに知恵を絞ってこのような新製品の開発に取り組んでいる。

いかすみやパトカーのような、正月に食べる松竹梅のような蒲鉾の延長線上にありながら、それをひとひねりさせているもの。
花ころものように蒲鉾とそれ以外の練り製品を融合させているもの。
さしみかまぼこや男はキムチのように、蒲鉾の枠から飛び出して刺身になったり、海外の食べ物(キムチ)を取り込んで変化させているもの。

かまぼこと言えども、その進化にいろんなアプローチがある。それがまた面白いところだ。

さて、この中で私が一番気に入ったのは、さしみかまぼこ。これ実は即売所で1個だけ買いたかったのだが、2個1セットでしか売ってなくて、やむなく2個買ったのだ。災転じて福となった。

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