イタメシを食べに(その4)

(2008.11)

4日目(フィレンツェに丸一日)

ミケランジェロ広場

右写真、フィレンツェ ミケランジェロ広場から望む、ドウォモとジョットの鐘楼。


ミケランジェロ広場から望むフィレンツェ市街をパノラマでドウゾ

ミケランジェロ広場中央に置かれる、ダヴィデ像のレプリカ。ちゃんとドウォモの方角を向いている。

え?ダヴィデ像の何がって?

もちろん、ち×ち×・・・・・・ 

いや、何でもない。


ウッフィツィ美術館

フィレンツェに来たなら絶対外せないポイントだ。

入口には空港同様のセキュリティゲートがあって、荷物のチェックなどがある。

私は、携帯をポケットにうっかり入れたままにして通ってしまい、ゲートをピーピー鳴らせてしまったが、特に何も言われず(まさに何事も無かったように)先に進めてしまった。

いいのか? そんなんで。

日本人の団体予約で入ったからだと思うが、もし私が中東系の濃い顔立ちだったら、100%逮捕だ。

さて、ここで昨年の初夏、上野で見たダ・ヴィンチの「受胎告知」に再会。
(ウルヴィーノのヴィーナスも今年上野に来てたが、その時私は見に行かなかったので、それは再会ではない。)

ボッティチェッリのヴィーナスの誕生も見たよ(昔、フォトショップのパッケージになってた絵な)。
見たというより、君ら、ここにいたのかーって感じだ。

ウッフィツィ美術館の館内での撮影は基本的に許されていないが、唯一許されているのが、館内から望む外の景色の撮影だ。

右写真は、館内から望むヴェッキオ橋(ヴァザーリの回廊)。

後で、どこから撮ったんだろうと思い、ヴェッキオ橋側から、ウッフィツィ美術館を撮ってみた。

なるほど、あそこにいた訳ね。


ウッフィツィ美術館側から


ヴェッキオ橋側から



フィレンツェ 「花の聖母教会 ドゥオモ」の内側


ジョットの鐘楼

フィレンツェでは、ツアーに組み込まれた観光のほかに、半日自由時間があるので、その時にこのドゥオモと鐘楼の両方に登ってみようと思っていた。

最初にどちらから登ろうかと考え、ジョットの鐘楼からにする。

理由は2つ。

まず、鐘楼からドゥオモを見てみたいと思ったこと、そして、鐘楼の方が空いているように見えたことだ。


ジョットの鐘楼
建物自体が工芸品と言われる。

こんな階段をひたすら登る。
414段ある。もう、汗だく。

すれ違った白人に
「オゥ、スゥエッティ」って言われつつ、
最上階に到達。


ジョットの鐘楼から望む、ドゥオモとフィレンツェの街並み

最上階のテラスから望む景色は格別。

観光パンフによく載っているのは、ここからの景色だったのね。

ちなみにこの時点で、激疲れ。フトモモに乳酸たまりまくり。足首もなんだかおかしい。とてもじゃないけど、さらにドゥオモに登る気力なんてない。

両方登ろうなんて、最初から無理だったのか・・・(笑)


昼ご飯は、フィレンツェ市内のリストランテにて。

どこで食べようかちょっと迷っていたが、店の中にサラダが積まれているのが路地から見えたことと、セルフサービスタイプの店で気楽に食べられそうだと思ったことと、店頭にいた店員がジャパニーズなら10%オフだ、みたいな調子のいいことを抜かすので、その店に入ってみた。

結局10%オフにならなかったが。w

(水も買って、全部で22.5ユーロもした)

お盆をとって、好きなものを選んでお盆に載せていく。
頼むと、レンジアップもしてくれるぞ。

←これは・・・リゾットになるのかな・・・?

店員さんは、「ライス」って呼んでたから、「ライス」なんだろう。

炊き具合はかなり柔らかめ。味付けは「おじや」っぽく、ちょっとしょっぱかった。

肉の肉っぷりが、まさに肉

(ってなに言ってるんだ俺)。

肉が硬くて、食うのがかなりの難儀だったよ。(逆に言えば長時間楽しめた。)

ジャガイモは普通に美味かった。

サラダ。

ドレッシングのような気の利いたものは(イタリアには)ないので、そのへんに置いてある、オリーブオイルを適当にかけて頂く。

味は、普通。上に載った野菜入りの玉子焼きも、特に感動するほど美味しいってことはなかった。

結局、これが一番美味しかったんじゃないかな。

普通にミルクプリンだと思ってお盆に取ったのだが、食べてみると、下半分がイチゴゼリーになっていた。

では、満腹で軽く苦しみながら、フィレンツェの観光を続行。


フィレンツェの街の印象だが、けっこう歩きやすい。

というのも、周囲が観光客ばかりだからだ。街角でキョロキョロしていても、周囲の人もキョロキョロしているので妙な安心感がある。

右写真、新市場ロッジアにあるイノシシの像。鼻がピカピカなのは、鼻に触るとまたフィレンツェに戻ってこれるという伝説があるから。

実はフィレンツェに来たからには、このイノシシを見ておこう決めていたのだ。

というのも、以前、これのレプリカを見ていたから。


フィレンツェの新市場ロッジア

そのレプリカは日本の神戸にあるのだ。

今年の5月、そのイノシシの鼻を散々撫でて来たのだが、まさか本当にフィレンツェに来ることになるとはね。不思議なものだ。

こちらが神戸、うろこの家の前にある、このイノシシの像のレプリカ。→

と言っても、新市場ロッジアのイノシシもレプリカで、本物はウッフィツィ美術館の中にある。

今回、私がウッフィツィ美術館に行った時は修復中とかで、本物は廊下の端、擦りガラスの向こうにあった。


神戸のうろこの家


ドゥオモ付属美術館

さて、軽く時間を持て余した。

軽く時間を持て余したと言っても、ドゥオモに登る気力は無いので、市内を散策する。

ドゥオモ裏手の、ドゥオモ付属美術館に立ち寄ってみる。

建物の表面上は、フィレンツェの景観を守るためにこんな感じであるが、中は近代化されていて、ピカピカ。

ミケランジェロによる未完のピエタ像。

ミケランジェロのピエタ像は全部で4体。そのうち完成させたのは、サンピエトロ大寺院にあるたった一体のみ。

ミケランジェロ、仕事投げ出しすぎ!

って最初は思ったのだが・・・、このフィレンツェのピエタに限って言えば、途中で失敗に気付いて、自分で壊したものらしい。「未完の」というのはそういう意味なんだ。

ということは、そんなものを後世こんなに大切に飾ってあるってのは、ミケランジェロとしても不本意なんじゃないだろうか。


晩ご飯は、フィレンツェ駅(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)の構内のフードコートで済ます。

ピッツァ(ピザの事だけど、今回はイタリア風にピッツァと呼ばせて頂きます)とサラダと飲み物がセットで6ユーロ。

飲み物(コカ・コーラ)のサイズは、日本でいうLサイズ。

ピッツァは、半径30センチで90度の大きさで出てきた。

昼食べたモノの影響もまだ残っていたので、30度もあれば充分だったのだが・・・生地は薄いものの、けっこう食べるの大変だったよ。

サラダは食べきれず、そのままホテルまで持ち帰った。


fs線

さてさて、ここからが大ミッション。
fs線(Ferrovie dello Stato:イタリア鉄道)電車に乗ってホテルに帰るのだ。

ホテルまでは、fs線電車で約一時間の距離。

ツアーで用意してくれているバスもあるので、これを待ってもいいのだが、それはちょっと遅い時間。疲れていたので、さっさと帰りたかった。

左写真はフィレンツェ駅の構内。右側の青いのが券売機だ。

ツアーの添乗員さんからもらった切符の買い方が書かれたメモと、「地球の歩き方 イタリア '08〜'09版」の「fs線自動券売機の使い方」のページを見ながら、券売機の液晶画面と格闘だ。

「メモ」にも「使い方」にも書いていないメッセージが出てきて、なかなかびびらせる。
ちなみに、フィレンツェの駅での券売機では、現金が使えなくなっていた(一番最初にクレジットカードか、デビットカードのみで、現金が使えない旨のメッセージが出る)。

ちょっとイヤだったがクレジットカードで購入。

やっと買えたチケット(3.5ユーロ)。→
航空券のようにでかい。

券売機では、乗りたい電車の時間などを細かく指定させるくせに、発券されたチケットは出発時間とか一切印刷されていないオープンチケット。

駅に改札は無く、ホームの端にある自動刻印機で、自分でチケットに刻印を入れる。

ちなみに到着駅にも、改札は無く、そのまま出るだけ。
ゆるいシステムだ。

この電車でよかったよなーと、ドキドキしながら電車に乗り込んだ。

で、発車ベルも無く、電車は動き出した。

周りはイタリア人ばかりで、何か会話をしているが、何を話しているのかさっぱりわからず・・・。

ただ、向かいに座った女性が、金髪美人だったのでちょっとドキドキした。(笑)

その後どこかの駅に停車しても、車内アナウンスもないし、窓の外を覗いても駅名看板が落書きだらけで、どこの駅かイマイチわからない。

ツアーの添乗員さんからもらったメモに、目的駅への到着時間が書いてあったので、それを手がかりにここであろうと思われる駅で降車。

無事なんとか帰り着けた。

5日目

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